賢さと物知り

2004年3月30日 日常
この2つって全然違うんですね〜。
今までほぼ同じように扱ってきました。が。
(私だけ?)
フランス語でinteligence(インテリジェンス)賢い
とculutivee(キュルチベ)物知り
ですが、全く違う、と言っておりました。

いくら賢くても物知らない人がいるし、
いくらもの知ってても賢くない人がいる。
うーん、そうなんだ。。

例えば医者(=賢い、と思いますよね)がSARS騒ぎの時、
アジア人が風邪引いたと訪ねただけでSARSと断定してしまう。
これ、物知りませんよね。

納得するまでいくらか時間が掛かりましたが、
気づいてみると「なるほどー」と今までの違和感が軽くなった気がします。
賢いけど物知らない。。。
賢さは思考力、物知りは記憶力、なんでしょうか。
いや、記憶力が伴わない思考力なんてあるのかな?

仏語を勉強してる時、自分がとってもバカに思えるのはこれは私の仏語での思考に単語が足りないからだ、と思ってるのですが、違うのかな?
こういうカテゴリ分類にはならないのかも。。。

でも、さて、自分はどっちだ?と考えると、もしかしたら「物知り」なだけで「賢」くないかもしれない。

日本人だとこの2つは限りなくイコールに近い気がするんですがね。
ヨーロッパじゃいろんな能力がよくも悪くもバラバラのようです。
人を一概には言えないようです。

もしかすると日本人は良く見えるように取り繕う能力が非常に高いのかも?
自分ではこう思ってるけど人から見たらそれはちょっと変だから別の言い方をしよう、とか。そういうことで能力を平均に保ってるのかもしれません。
それとも私の周りの人が賢くて物知りな人かバカで間抜けな人ばっかりだったのかも?

でも確かに人のある一面を見ただけで「○○な人」と限定してしまうのはあまりにも危険です。ましてや全然知らない人をウワサ話だけで避けてしまう、というのもかなり危険。人に合わない人が必ずしも自分と合わないとは限りませんよね。

しかし、私はどうなんだろう?
確かに英語やったり今仏語やったり、なにか聞かれると詳しく解説できるけど、これはほぼ物知りの領域なのでは?
賢さは、頭の回転の早さ、に相当するのか、それともこの2つもやっぱり違うカテゴリなのか。。なんか違うような気がしてきた。
コミュニケーション能力と賢さ、物知り、なども全然違ってくるのだろう。
でもやっぱりコミュニケーション能力が低ければ頭悪そうに思えるし、感じる。

なんだか日本じゃまとめて一つにできそうなカテゴリもこっちじゃてんでバラバラ。彼は物知らないけど賢いよね。とか彼女はバカだけど頭の回転早いよね。というのは日本語にしたらなんか違和感がある。どっちなの?と思ってしまう。

こういう話も含めてヨーロッパの思考回路はきっちりきっちり細かく分けられている。日本の思考って結構大雑把なんだ、と思う瞬間。
でもそれでいいじゃん?とも思うんだけど。。
この思考を変えるのは並大抵のことではない。すーっと考えを決めてしまう前に「ちょっとまてよ?」と立ち止まらなければいけない。見逃してはいけない。
一つはだめでも一つが良い、と言える、ヨーロッパの方が救いがあるような気がしてきた。

一つがダメなら全部ダメ、という考えはかなり危ない、と思う。
それに気づいてちょっと自分も救われた。気がする。。。

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